この記事について
「グリッドタイプのフリースってどれがいいの?」
冬のアウトドアやスノーボード・スキーのミドルレイヤーとして、定番人気の
- パタゴニア:R1 プルオーバー・フーディ
と、2025年から登場したクリマグリッドのフリースの
- モンベル:クリマグリッド ジャケット
この2つを比較レビューします。
本当は モンベル「クリマグリッド パーカー」(フード付き)で比較したかったのですが、現在売り切れのため入荷待ち。今回は ジャケットタイプ で比較しています。

そもそもグリッド(Grid)とは?
フリース生地の内側が格子状(グリッド状)にカットされた構造のこと。格子の溝が空気の通り道になることで、
- 保温性:溝に暖かい空気をためて温かい
- 通気性:余分な熱や湿気は逃がしやすい
- 軽量化:余分な生地を削って軽くなる
- 速乾性:汗を素早く乾かす
という特徴を持つ、高機能フリース構造です。
基本スペック
| 製品名 | モンベル クリマグリッド ジャケット | Patagonia R1 プルオーバー |
|---|---|---|
| 素材 | グリッドフリース | グリッドフリース |
| シルエット | やや余裕あり | タイト・身体に密着 |
| ポケット | 3つ(胸ジップ1 + 両サイドジップ2) | 1つ(胸ジップポケットのみ) |
| 重量 | 298 g | 306 g |
| フード | なし | あり |
| サムホール | あり | あり |
| 前開きタイプ | フルジップ | 1/2ジップ(プルオーバー) |
| 価格 | ¥7,300(税込) | ¥21,450(税込) |
Patagonia R1 プルオーバー・フーディ
私は 2021年から冬のスノーボードで使用(年間約30日滑走) していますが、今でも ほとんどヘタリなし・毛羽立ち少なめ の状態です。
※メンズのSサイズ利用(175cm & 60kg)
良かったポイント
- タイトめのフィット感で熱を逃しにくい
- シェルの下でもたつかない
- ミドルレイヤーとして非常に優秀
- グリッドフリースだけど体感はかなり暖かい
- ぴたっとしているので、冷気が侵入しにくく結果的に保温性アップ
正直、同じパタゴニアの M's R1 Thermal Full-Zip Hoody より、R1 プルオーバー・フーディの方が暖かく感じる こともあります。
モンベル クリマグリッド ジャケットの印象
※メンズのMサイズ利用(175cm & 60kg)
良かったポイント
- R1 プルオーバーより少しゆとりあるフィット感
- 室内・タウンユースでも着やすい
- ジップポケットが多い(合計3つ)
- R1 プルオーバーと同じくサムホール付き
- 298gと軽い
素材の違いとストレッチ性について
モンベルのクリマグリッド ジャケットと、パタゴニアのR1 プルオーバーは、どちらも「グリッドタイプのフリース」という共通点がありますが、素材の配合を見るとキャラクターの違いがかなりハッキリしてきます。
| アイテム名 | 素材構成 |
|---|---|
| クリマグリッド ジャケット | ポリエステル 100% |
| R1 プルオーバー・フーディ(表地) | ポリエステル 93% / ポリウレタン 7% |
| R1 プルオーバー・フーディ(裏地) | ポリエステル 92% / ポリウレタン 8% |
こうして数字で見ると、モンベルは「素直なポリエステル100%」、
R1は「ポリウレタンを少し混ぜてストレッチ性を高めたフリース」
という性格になっています。
なぜポリウレタンを混ぜるとストレッチ性が高くなるのか?
ポリウレタン(スパンデックス系の伸縮素材)は、少量混ざるだけでも生地にグッと伸縮性を与えてくれる素材です。
ポリウレタンとスパンデックスはほぼ一緒の意味
そのため、
- 体の動きにフィットして追従する
- ぴたっと身体に沿うようなフィット感になる
- 伸び戻りが良く、動いてもつっぱり感が少ない
といったメリットが出てきます。
実際に着てみると、
- R1 プルオーバーはけっこうタイトでピタッとした着心地
- モンベルのクリマグリッド ジャケットは、そこまでピタピタではなく少し余裕がある
という違いとして現れます。
「だからR1の方がストレッチ性があって、動きにしっかりついてきてくれるんだな」すなわち、よりアクティブなシーン(スノーボード・スキー・バックカントリー・登山など)での利用を想定しているのかと、素材構成を見て納得!
ストレッチ性と保温性の関係
R1 プルオーバーがタイトめでストレッチが効いているぶん、
- 体と生地の間の“隙間”が少ない
- 冷たい空気が入り込みにくい
- 結果としてミドルレイヤーとしての保温力が高く感じられる
というメリットもあります。
実際、同じパタゴニアのM’s R1 Thermal Full-Zip Hoody よりも、R1 プルオーバーの方が暖かく感じることもあります。これは、前がフルジップかどうかだけでなく、フィット感+ストレッチ性が生む密着感がかなり効いている印象です。
「ポリウレタンは劣化しやすい」問題との付き合い方
ポリウレタンは一般的に、湿気・熱・紫外線などの影響で加水分解しやすく、劣化しやすい素材と言われています。
ただ、
- R1に含まれるポリウレタンは 7〜8%と少量
- フリース生地に織り込まれていて、防水コーティングのように「膜」になっているわけではない
- しかも、スノーボードではR1の上からスノーボードウェア(シェル)を着るミドルレイヤー運用
という条件が揃っているので、実際のところは かなり劣化しにくい環境で使っている と言えます。
- 紫外線はほとんど当たらない
- 外気や雨・雪に直接さらされない
- 冬場で高温になることも少ない
という意味でも、ポリウレタンにとってはわりと優しい環境です。
実際、2021年から冬のスノーボード(年間平均30日ほど)で使っているのに、ほぼヘタリなし・毛羽立ち少なめという実績が出ています。
なので、R1をアウターとして登山中に使うと(リュック背負ったり)、擦れたりして、毛玉がついたり劣化が早いかも?
モンベル100%ポリエステルとの住み分け
一方で、モンベルのクリマグリッド ジャケットは ポリエステル100% なので、
- ストレッチ性はR1ほどではない
- そのぶん適度なゆとりがあり、室内やタウンユースでも着やすい
- 素材的にも扱いやすく、気楽にガシガシ使える
といった良さがあります。
「ストレッチ+フィット感+保温性のPatagonia R1 プルオーバー」
「汎用性+着心地のゆとりのモンベル」
素材構成を見ていくと、そんな役割分担が見えてきておもしろいところです。
Patagonia R1 プルオーバーだともじもじ君みたいになるから、タウンユースや普段着にはモンベルがいいかも♪
どっちがおすすめ?用途別まとめ
| こんな人におすすめ | モンベル クリマグリッド | Patagonia R1 プルオーバー・フーディ |
|---|---|---|
| 暖房の効いた室内でも使いたい | ◎ | △ |
| タウンユースしやすいものが欲しい | ◎ | ○ |
| とにかく暖かく滑りたい | ○ | ◎ |
| ミドルレイヤーの性能重視 | ○ | ◎ |
| ポケット多めがいい | ◎ | △ |
| ストレッチが効いた方がいい | △ | ◎ |
| 価格 | ◎ | × |
結論:結論:雪山ミドルレイヤーならR1、普段使いならクリマグリッド
どちらも非常に良いアイテムですが、実際に3年以上使用して感じた結論は:
雪山用ミドルレイヤー=Patagonia R1 プルオーバー・フーディ
- 薄いくストレッチ性もあるのにせにとにかく暖かい ※もちろんこれだけでは寒いのでアウターは必要。
- 風の侵入を抑えるタイト設計
- ハードな運動をする環境向け
- ハーフジップでこもった熱も放出可能
汎用性の高いお手頃な中間着=モンベル クリマグリッド ジャケット
- 動きやすい
- ポケットが多く便利
- ぴたぴたしていないので、普段使い、ハイキング、車移動にも良い
モンベル クリマグリッド ジャケットもパーカーも人気みたいなので、早めの購入がおすすめ。
両方、サムホール付きでアウトドア向きなのはうれしいポイントです。
※本記事の内容は、筆者が実際に商品を利用したうえでの個人の感想・体験に基づいています。
※紹介している料金は予告なく変更される可能性があります。